両端の管板のうち、片側のみがシェルに固定され、もう片側はシェルに対して自由に移動できる構造を「フローティングヘッド」といいます。フローティングヘッドは、フローティング管板、バックリング、およびフローティングヘッドカバーから構成され、取り外し可能な接続構造を備えているため、管束をシェルから引き出すことが可能です。これにより、管束とシェルの熱膨張が互いに拘束されず、熱応力が発生しません。その主な利点として、管側およびシェル側の双方を容易に清掃できること、および熱応力が一切発生しないことが挙げられます。
シェルと管束との間で大きな温度差が生じる工況、またはシェル側の流体がスケール付着を起こしやすい場合に適しています。